2004-07-09(Fri)
■ [本] 灰夜(新宿鮫VII)
本屋で文庫が平積みされているのを見かけて、買ってきた。久しぶりの鮫の旦那。今回は九州(鹿児島)を舞台に、覚醒剤・暴力団・北朝鮮・禁輸品などなど。ここ2年ほどの北朝鮮を巡る報道を目にしていなければ、そんなにリアリティを感じてなかったかも。シリーズ全体の謎もほのめかしつつ、ちょっと調子よすぎる部分はあったんだけど、大きな話になっていた。面白かったです。
これまでは晶とのシーンはなくてもいいんじゃ・・・と思っていたんだけど、ないと鮫島にちょっと人間味というか弱い部分がなくてスーパーすぎるように感じてしまい、物足りなかった。あと舞台が九州ということで、地元のことばにはかなりルビがふってあった。え?こんなとこまで、とか。non-nativeの人にはそんなものだろうか? ルビのほうを読むか、そのものを読むかちょっと迷ってしまった。
時間的に今作の後の話ももう1冊でてるそうなので、早々に読まないと。一応一区切りだそうだし。鮫島のオヤジ度がそことなくあがっているような気がしたので、いったいいくつかなぁ〜と思ったら、同じようなことをファンサイトの人が考察していた*1ので笑ってしまった。
*1 40くらいだそうで。
by wasabi/mic