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山葵雑記

主に自分メモ。時々、近況報告。 サイドバー下の検索フォームで日記内の検索可。


2002-12-02(Mon) 「女警部ジュリー・レスコー」の感想 [長年日記]

フランス警察(どうも”Taxi”の印象が強いのだが)の警部で二人の娘のシングルマザーが主人公。

白昼堂々武装した二人組による銀行強盗事件の話が昨日のメインストーリー。そこの警備会社の社内対立(経営者-従業員)の話、捜査線上に浮かんでくる医者と関係のあった刑事の過去の話、税金を滞納した疑いで差し押えを受けた刑事の話、学校で流行っているねずみ講に参加するかどうかBFとの板ばさみで悩む警部の娘の話などのサイドストーリーが絡んでくる。

冒頭の銀行強盗のシーンでは、いきなり犯人がバズーカやライフルを持ち出してきて、フランスってそんな国なの!?とビックリ(一応背景については、アフリカの反乱鎮圧に出動した軍の武器が盗まれたという設定らしいが)。現金輸送車が装甲車みたいだし、警備員の仕事は大変危険と何度も繰り返し出てくる。この前見た「スズメバチ」(トホホ)もあながち大げさではないのだろうか?(いや、そんなことは・・・)

脱税を疑われている刑事(黒人)が税務署に行き、人違いだからもう一度調べなおしてほしいと言っても、係員は調べもせずすごく高飛車で税金逃れを企んでいるものと決めつけて門前払い。給料も差し押さえられた彼を助けようと奮闘する受付の制服警官三人組がコミカルなワンポイントでいい味出してる。三人組は係員の駐車違反etc.(半ば言掛かり)で取り締まり罰金を巻き上げる作戦に出るんだけど、この職権乱用合戦が笑えた。役人の融通のきかなさは、カッコウの笑いの種なのね〜やはり。

ホームレスへの聞き込み中、犯人らしき男に口止めされているのではないか?と咎めるシーン。

傍に転がっているワインの空瓶を手に取り、XXやOOなんて金回りがいいなぁ〜、と銘柄を見てからいうあたりが、フランス警察のおしゃれさ加減なのでしょうか?(そんな風な文句で宣伝してる)

同じ女警部ものの「第一容疑者」テニスン警部とどうしても比較したくなるんだけど・・・

あちらはもっと野心(昇進したい)や色気(男をよくひっぱりこんでる)、大人のずるさ・いやらしさなどが前面に出てて、彼女の孤独さがぐっと来るわけで、話ももっと重い。それに彼女は姿は女性ではあるけど考え方や立振舞い方などはむしろ男性に近く描かれている。均等法初期の女子学生というと見当違いかしら。・・・ほんの思いつきです。

それに対してこっちは、もう少し明るくテンポがよくて刑事も個性的でわかりやすい(まず顔からして味がある)。

ジュリー・レスコーの方が皆で見れるドラマというかんじかな。でも、どちらも違う面白さだった。


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